ビーズとスパンコールでつくる、94種の図案。

シードビーズとスパンコールによるビーズ刺繍の図案が94種おさめられています。ことなる素材の組み合わせにより生まれた、新たな表現に出会うことができます。

杉浦 今日子（スギウラ キョウコ）
パリ在住・刺繍家。東京で刺繍作家・講師として活動ののち2009年に渡仏。『Kyoko Création』の名で自身の創作活動のかたわら、年2回のオートクチュールではパリの刺繍アトリエで職人として刺繍制作に携わる。独自の素材やモチーフを開拓し、繊細な手わざを限りなく積み重ねていく手法はフランス工芸アートの世界でも高く評価されている。ヨーロッパの芸術と刺繍の歴史を巡り旅することがライフワーク。フランス工芸作家協会Ateliers d’Arts de France会員。

ページをめくるごとに引き込まれる、スパンコールのおもしろさ。

『オートクチュールのビーズ刺繍』ではシードビーズを中心に使用した図案が目を惹きましたが、本書ではスパンコールが加わりさらに華やかさが増した図案がそろっています。重ねることで出る繊細なボリューム感もスパンコールだからこそ。折ったりカットしたりと、かたちを変えて楽しむことができるのもおもしろく、表現の幅がぐっと広がります。

基本から応用、その先まで。

針の使いかたや刺し方などビーズ刺繍の基本から、糸やビーズなどの素材の知識、さまざまな図案、さらにはつくったモチーフの活かしかたまで掲載されています。ビーズ刺繍の知識や技術をさらに深めたい方におすすめの、じっくり読み込んでいただきたい一冊です。

シードビーズを中心に使用した118種の図案が掲載されている、『オートクチュールのビーズ刺繍』もあわせてごらんください。